
英語を話したいけれど、独学でマスターできるものなの?
このように、英語を話したいと思っても何から始めるべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
英語を話せれば、海外旅行や留学・海外での仕事でもコミュニケーションに困らず、世界が広がります。
しかし、英語に苦手意識のある初心者は「独学でマスターできるのか」と不安になってしまうものです。
そこで本記事では、英語を話したい初心者向けに、独学でマスターするための勉強方法やコツを詳しく解説します。
英語を話せない原因と解決方法もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

英語を話したいけど自分には無理と諦めている方は必見です!
英語を話したい場合に知っておくべき基礎知識


英語を話したいけど、何から始めるべきかわからない
このように、英語を話したいけど何をすべきか悩んでいる方は、下記の基礎知識を押さえておきましょう。
英語を話すためには、まず何を実践すべきか把握することが大切です。
英語をマスターするための基礎知識を確認して、英会話の勉強を始めましょう。
英語を話すために必要な勉強時間

どのくらい勉強すれば英語を話せるようになるの?
英語を話したいと感じたとき、多くの人がまず気になるのが修得にかかる勉強時間です。
研究機関・大学が公表したデータによると、日本人が英語をマスターするのに1,000~3,000時間程度の勉強時間が必要です。
調査元 | 英語習得に必要な時間 |
---|---|
ケンブリッジ大学|Cambridge English | 1,000〜1,200時間 |
徳島大学|日本人の英語学習時間について | 2,590〜2,960時間 |
アメリカ国務省FSI|FSI言語難易度ランキング | 2,200時間 |
大阪公立大学|How Long Does It Take for Japanese Speakers to Learn English? | 2,200〜2,500時間 |
オックスフォード大学|A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success | 1,750時間 |
これは、1日1時間の学習を続けた場合、5年弱で到達できる時間です。
ただし、英語のレベルや目指すゴールによっても必要な勉強時間は異なります。
例えば、リスニングとスピーキングの学習に時間を割くことで、効率よく会話力を高められます。
目安の時間に捉われすぎず、自分のペースで計画的に取り組むことが大切です。
最低限の英単語・文法は覚えておく
英語を話したい初心者が独学で学ぶ際に、まず押さえておきたいのが「最低限の英単語と文法知識」です。
ネイティブのような完璧な文法力は必要ありませんが、基礎的な構文や単語を知っておけば、会話の土台ができあがります。
英文法については、中学レベルの知識があれば十分です。
難しい構造を使うよりも、シンプルな英語で確実に伝えることを意識しましょう。
また、日常会話で頻出する1,000語程度の単語を習得しておけば、旅行や仕事など多くの場面で役立ちます。
英単語は、日常会話だけなら約3,000~4,000語、ビジネス英語の場合は約1,500語あれば通用するため、目的に応じた学習量が求められます。
英会話のレベル | 必要な英単語数 |
---|---|
ネイティブ | 約20,000~30,000語 |
日常会話 | 約3,000~4,000語 |
ビジネス英語 | 約1,500語 |
独学では、単語帳やアプリを使って効率よくインプットを進めて、英会話の土台を築きましょう。
恥ずかしがらずアウトプットすることが重要
英語を話したいのに「話すのが恥ずかしい」「間違えたくない」という気持ちが邪魔をして、アウトプットが不足してしまう初心者は多いです。
しかし、言語は使うことで初めて定着するものです。
特にスピーキング力は、インプットだけでは伸びません。
独学であっても、声に出して練習する「アウトプット」を意識的に取り入れましょう。
例えば、音読や英語の独り言、オンライン英会話での会話練習などが効果的です。
最初は間違えて当然。
完璧を目指すよりも「伝えたい気持ち」を大切にして、恥ずかしさを乗り越えましょう。
失敗を恐れずに話す姿勢こそが、英会話上達への近道です。
英語を話せない原因と解決方法

英語を話したい方は、「なぜ話せないのか」原因を理解しておくことが大切です。
英語を話せない原因は、主に下記のとおりです。
それぞれの原因に対する解決方法も解説するので、チェックしておきましょう。
学校英語と会話力のギャップ
多くの日本人が英語を話せない理由のひとつに、「学校英語」と「実際の会話力」のギャップがあります。
日本の英語教育では、文法や読解に重点が置かれており、スピーキングやリスニングは軽視されがちでした。
そのため、テストでは高得点を取れる方でも、実際に話す場面では言葉が出てこないケースも珍しくありません。
このギャップを埋めるには、英語を「使う」練習が必要不可欠です。
英会話アプリやオンライン英会話、音読やシャドーイングなどを取り入れることで、インプットとアウトプットのバランスが取れ、実用的な英語力が身につきます。
文法・単語ばかり覚えて話す練習をしていない
英語学習において、文法や単語の暗記に偏りすぎてしまい、「話す練習」を疎かにしているケースは多いです。
初心者の方ほど、まず基礎を固めたいと感じがちですが、それだけでは話せるようにはなりません。
独学では、アウトプットの機会を意識的に作らなければ、学んだ知識を実践に移せず、会話力が伸び悩みます。
英単語を覚えたらその単語を使って例文を作る、覚えた文法で自分のことを話してみるなど、常に「使うこと」を意識しましょう。
失敗を恐れて口に出せない心理的ハードル
「間違えたら恥ずかしい」「通じなかったらどうしよう」などの不安が、英語を話す際の大きな心理的ハードルになるケースは珍しくありません。
日本人は完璧を目指す傾向が強く、発音や文法の間違いを恐れて話せなくなるのです。
しかし、英会話において大切なのは「伝えること」であり、完璧な文法よりも「相手に通じること」が重要です。
実際に、世界中の英語学習者も流暢ではありませんが、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を持っています。
失敗を恐れず、実際に声に出して英語を使うことで、経験値が増え自信もつきます。
リスニング力不足により会話ができない
「相手の言っていることが聞き取れないから会話ができない」という悩みは、多くの英語初心者に共通しています。
リスニング力は、英会話の土台とも言えるスキルであり、相手の言葉を理解できなければ、適切に返答できません。
リスニング力不足の原因には、主に以下のようなものがあります。
- 英語の音に慣れていない
- 語彙力の不足
- スピードへの対応力の弱さ
独学でリスニング力を高めるには、毎日5〜10分でもネイティブの英語に触れる習慣を持つことが大切です。
英語のニュース、映画、ポッドキャスト、YouTubeなどを活用して、さまざまなアクセントや表現に慣れましょう。
英語を話したい初心者が独学する際のコツ

英語を話したい初心者が独学する際は、下記のコツを押さえましょう。
- まずは自分のレベルと目的を明確にする
- 英語の音に慣れる耳づくりから始める
- シャドーイングでリスニングとスピーキングを同時強化
- 英語日記・独り言トレーニングを継続する
- 英会話アプリ・YouTubeでスキマ時間を有効活用
- 毎日の学習習慣をつくる
それぞれのコツを押さえれば、初心者でも独学で英語を習得できます。
英語を独学でマスターしたい方は、それぞれのコツを実践してください。
まずは自分のレベルと目的を明確にする
英語を独学で学ぶにあたって、最初に重要なのは「自分の現在地」と「目標地点」を明確にすることです。
例えば、「海外旅行で英語を使いたい」「仕事で英語の会議に参加したい」「英語で友人と日常会話を楽しみたい」など、目的によって必要な英語力は異なります。
目的を定めることで、学習内容や使う教材、アプリの選定がブレなくなり、効率的に学習を進められます。
英語を話したい気持ちがあるなら、まずは目標を紙に書き出し、学習計画を立てることから始めましょう。
英語の音に慣れる耳づくりから始める
英語を話したい初心者にとって、まず取り組むべきは「英語の音に慣れる耳を作ること」です。
英語は日本語とは音の構造やリズム、イントネーションが大きく異なるため、最初は聞き取ることすら難しいケースも多いです。
しかし、毎日英語を聞くことによって、脳が英語の音に慣れ、徐々に聞き取れるように成長します。
初心者が英語を学ぶ際に重要な点は、意味が完全にわからなくても「とにかく聞く」時間を確保することです。
英語のアニメ、洋楽、英語ニュースなど、自分が楽しめるコンテンツを活用して、継続的に英語を聞く機会を増やしましょう。
シャドーイングでリスニングとスピーキングを同時強化
シャドーイングとは、聞こえてきた英語をそのまま少し遅れて真似して発話するトレーニングで、独学で英語を学ぶ初心者に効果的な学習方法です。
シャドーイングを続ければ、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えられ、初心者が苦手とする英語のスピードや音のつながり(リエゾン)に慣れるのに役立ちます。
教材には、初心者向けにスクリプト付きの英語音声やアプリを活用しましょう。
シャドーイングは集中力を要する学習法ですが、その分効果も高く、毎日10分〜15分の実践で確実に実力がつきます。
英語日記・独り言トレーニングを継続する
英語で考える習慣を身につけるためにおすすめの学習方法が、英語日記や独り言トレーニングです。
英語日記は、日々の出来事や感じたことを簡単な英語で記録することで、語彙力や文法の定着に役立ちます。
また、独り言は、身の回りのものを英語で説明したり、「今から何をするのか」を声に出して話す練習です。
これらはスピーキングの練習でありながら、自分のペースで行えるので、初心者でも取り入れやすい学習方法です。
スマホの音声入力を使って発音チェックをしたり、記録として残したりすればモチベーション維持にもつながります。
英会話アプリ・YouTubeでスキマ時間を有効活用
忙しい毎日の中で英語を話す力をつけるには、スキマ時間を有効活用しましょう。
最近では、初心者向けの英会話アプリやYouTubeチャンネルが充実しており、通勤中や家事の合間、休憩時間などに手軽に英語学習ができます。
アプリなら「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)」や「Duolingo」、「HelloTalk」などが人気で、初心者でもゲーム感覚で続けやすいのが魅力です。
YouTubeには、ネイティブによる初心者向けの英会話レッスン動画が多数あり、字幕付きで学べるものも多くあります。
こうしたツールを活用することで、英語に触れる「量」を確保でき、リスニング・スピーキングの基礎力が向上します。
毎日の学習習慣をつくる
英語を話せるようになるためには、何よりも「継続」が大切です。
そのためには、無理のない範囲で毎日英語に触れる習慣をつけましょう。
朝の10分をリスニングに充てる、夜寝る前に日記を書くなど、自分の生活に合わせてルーティン化するのが効果的です。
独学では、学習のモチベーションを保つのが難しいケースも多いですが、学習記録アプリやチェックリストを活用することで達成感を得られます。
また、SNSで「英語学習アカウント」を作成し、進捗を投稿するのもおすすめです。
他の学習者とつながることで刺激を受け、孤独感も軽減できます。
初心者が挫折せず独学で英語をマスターする学習方法

初心者が英語をマスターしようと独学すると、途中で挫折する可能性があります。
なぜなら、英語を話せるようになるには継続が重要なので、独学の孤独感やモチベーションの低下で挫折する方も多いです。
そのため、初心者が挫折しないよう下記の学習方法を実践しましょう。
オンライン英会話で効率的に英語を学ぶ
独学で英語を学ぶ初心者が、オンライン英会話を活用すれば、効率的にネイティブな英語力を身につけられます。
月数千円から始められるサービスが多く、スマホ1つで世界中の講師と会話できるのが魅力です。
英語を話したい気持ちはあっても、独学だけではアウトプットの場が少なく、会話力がなかなか伸びません。
オンライン英会話では、日常会話を中心にした実践的な練習ができ、相手の反応を見ながら英語を使えるので効率的に英語力を向上させられます。
多くのオンライン英会話では無料体験レッスンを設けているので、まずはお試しで参加してみましょう。
>スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)の無料体験はこちら

ネイティブな英語と触れる機会を増やす
英語を話したいと思うなら、ネイティブの英語に日常的に触れることが大切です。
日本の学校英語では、カタカナ発音や直訳的な表現が多く、自然な会話には不向きです。
ネイティブの英語に慣れることで、リアルな発音・イントネーション・表現方法を身につけられます。
独学でも、海外ドラマ、ポッドキャスト、英語のYouTubeチャンネルなどを活用すれば、ネイティブの日常会話をリアルに学べます。
初心者はまず、子ども向けの英語番組や英語絵本などから始めるのがおすすめです。
ネイティブ表現を「真似する」姿勢が、自然な会話力を育てます。
完璧を求めずに英語で話す
初心者が英会話を身につけるには、「間違えてもいいから話す」姿勢がとても大切です。
日本人に多い傾向として、正しい文法や発音にこだわりすぎるあまり、口に出すことをためらってしまうケースがあります。
しかし、英語はあくまでコミュニケーションの手段です。
文法が間違っていても、相手に意味が伝われば問題ありません。
むしろ、完璧主義を捨てて積極的に話すことが、英語を上達させるコツです。
間違えることを恐れず、自信を持ってアウトプットすることを意識しましょう。
学習記録をつけて成果を見える化する
英語学習を独学で続けるには、自分の努力や成長を「見える化」することがモチベーション維持に役立ちます。
そのためにおすすめなのが、学習記録をつける習慣です。
日々の勉強時間、学習内容、覚えた単語、会話したフレーズなどをノートやアプリに記録しておくと、自分の頑張りが可視化され、やる気の維持につながります。
また、過去の記録を振り返ることで「前より聞き取れるようになった」「この表現が自然に出るようになった」などの成長を実感でき、モチベーションを向上させられます。
英語を話したい初心者へのQ&A

英語を話したい初心者に多いよくある質問は、下記のとおりです。
それぞれの質問に対する回答を確認して、独学で英語をマスターしましょう。
Q1:文法を勉強しないと英語は話せませんか?
文法を完全に理解していなくても、英語を話すことは可能です。
初心者が英会話を始める際は、完璧な文法よりも「伝えたい気持ち」と「基本的な語順の理解」が大切です。
例えば、本来は「I go to school」が正しいですが、「I go school」でも意味は十分伝わります。
ただし、基本的な文法を身につけておけば、より自然で正確な会話ができます。
初心者はまず会話重視で進め、途中で文法書やアプリを活用して理解を深めましょう。
Q2:毎日どれくらい勉強すれば話せるようになりますか?
英語を話せるようになるまでの時間は個人差がありますが、初心者が日常会話レベルに到達するには、最低でも1,000時間程度の学習が必要です。
これは1日30分なら約5年半、1日1時間なら3年以内の計算です。
大切なのは、1日の学習時間よりも「継続すること」。
英語学習は短期間で一気に成果が出るものではなく、毎日の積み重ねでスキルが身につきます。
「英語を話したい」という目標に向けて、無理のない学習習慣をつくりましょう。
Q3:英語で話しかけられるとパニックになる場合は?
英語を話しかけられてパニックになるのは、初心者にとって自然な反応です。
日本人は、間違いを恐れて黙ってしまう傾向が強くあります。
しかし、伝えようとする姿勢があれば、完璧な返答でなくても問題ありません。
まずは深呼吸して、相手の言葉をよく聞き、単語だけでも返答することを意識しましょう。
「Sorry?」「One more, please.」のように聞き返すフレーズを覚えておくと安心です。
オンライン英会話や独り言練習で「英語を口に出すこと」に慣れておけば、実践でも緊張せず対応できます。
Q4:発音が下手でも話してもいいの?
発音に自信がないからといって、英語を話すことをためらう必要はまったくありません。
大切なのは「通じる発音」かどうかです。
カタカナ発音でも、文脈や表情、ジェスチャーで十分に相手に伝えられます。
実際に、世界中で英語を話している人々の多くは、ネイティブではないため、さまざまなアクセントが存在します。
初心者にとっては、「正しい発音」よりも「聞き取りやすい発音」を目指すことが現実的です。
完璧な発音を目指すのではなく、「伝わること」をゴールに、積極的に話すことを心がけましょう。
英語を話したい気持ちが一番の武器になる!

英語を話せるようになるには、単語や文法の知識も必要ですが、何より大切なのは「英語を話したい!」と思う気持ちです。
英語を話したいと思うモチベーションこそが、日々の学習を継続する力となり、挫折を乗り越える原動力として活きます。
初心者が独学で英会話を習得するには、うまくいかないことや、話せないもどかしさに直面する場面も訪れます。
しかし、目標を持ち続ければ、独学でも英語を話せるように成長できます。
失敗を恐れずに英会話を楽しく続けて、英語を話せるようになりましょう。

誰しも初心者から英語を学ぶので、何歳からでも独学で英語を話せるようになりますよ。
英語を話したいと思う気持ちを大切に、自分のペースで勉強を進めていきましょう!

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